なべしの「この本いいな」diary

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アドラーの心理学に触れる!「嫌われる勇気」を手に入れるには

 

自分の欲求ばかりを重んじた生き方は、結果的に自己否定につながります。

そんな価値観を提起してくれたのが「アドラー心理学」です。

 

アドラーは周りに起こる物事の解釈を少し変えるだけで、全ては良い方向に変わると言います。つまり、今の自分や自分の生き方を変えたいなら、物事の見方を変えることです。

 

ここでは特にアドラー心理学の中でも大事だと考えた5大原則について紹介します。

 

 

1.全ての悩みは人間関係が起因している

 

アドラーは「個人の中だけで完結する悩みは存在しない」と言います。その証拠に「孤独の悩み」すら、他者がいるからこそ発生する悩みです。

 

つまり、あなたが抱えている全ての悩みは「人間関係」が起因しているということ。そのため、悩まない自分に生まれ変わるためには「他者への解釈を変えること」が解決策だと言います。

 

物事の見方が変われば、人の思考や行動は変わります。

 

 

2.劣等感やコンプレックスは幻想にすぎない

 

劣等感は、自己実現にブレーキをかけます。とはいえ、皆が持つ「心の病」。

 

アドラー心理学ではこの劣等感を否定しません。劣等感は人間の努力や成長を促す「エネルギー源」になるからです。しかし彼は「正しい劣等感と誤った劣等感」があると定義しています。

 

アドラーは、理想の自分になるために、まだ不足している部分があるという解釈は「正しい劣等感」だといいます。

 

しかし、他人と比較して、自分が劣っていると解釈することは「間違った劣等感」だと戒めます。そして、それを言い訳に努力や成長を止めている行為を「コンプレックス」と定義しています。

 

後者に当てはまる人は、自分を他人と比較するという思考癖を変えることが大事です。

 

ではどう解釈すれば、他者との比較によって起こる「誤った劣等感」から解放されるのでしょうか?

 

 

3.他者は競争相手ではなく「仲間」である

  

あなたが他者=競争相手と解釈し続けるかぎり、この「誤りの劣等感」がもたらす対人関係の悩みから永遠に解放されることはありません。

 

アドラー心理学では他者=仲間と解釈することを提言しています。競争相手ではなく仲間だと見方を変えるだけで、この世は「自分にとって安心できる世界」に変わります。 

 

4. 嫌われる勇気こそ人に好かれる極意である

  

アドラーは、他人の評価による「承認欲求」を基準に生きるのではなく、理想の人生を実現するために何をすべきかを基準に考えて生きることを推奨しています。

 

 しかし、人間にとって本能として承認欲求はあるので、この欲求が満たされないと苦しいのも事実です。

そこでアドラーは、自分の価値を実感するためにまず「自分は世の中に貢献している」という実感を持てと言います。アドラーは、これを実感するために仕事、ボランティア、趣味、子育てなどの「他者貢献」を持って生きよと言っています。

  

アドラーのいう、人間にとっての自己実現とは「他者に貢献できる自分になること」ということです。これを行うことで、結果的に承認欲求が満たされ、人間の欲求の中で最も上位である「自己実現」も達成します。

 

ただ、ここでも「承認欲求」を意識しないことが非常に重要になっていきます。アドラーは全ての人間関係を上下をつけず、他人を常に対等でフラットに見ることを全ての人に勧めるべきだと言います。 

そうすることで、純粋に他者貢献や自己実現に突き進むことができます。

 

 

次はアービンジャー インスティチュート著の

「自分の小さな箱から脱出する方法」のまとめについて紹介します!