なべしの「この本いいな」diary

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カーネギーから学ぶ!世界的名著「人を動かす」方法とは

人を非難し、傷つけることは無益

相手が自分の思い通りに動いてくれなかったときや、間違ったことをしたとき、相手を悪く言ってその行動や考え方を改善するようさとしたことはありませんか。


「人を動かす」の著者カーネギーは、「人の気持ちを傷つけることで人間を変えることは絶対にできず、まったく無益である」と断言しています。

「人を動かす」には、いったい何が書かれているのか。中でも個人的に大事だなと感じた3大原則を紹介します。

 

人は決して自分が悪いとは思いたがらない

「凶悪犯でさえ自分が悪いとは思っていないのに、普通の人を非難して自分の考えが誤っていることを認めさせ、考えを変えさせることなどできない」

これは本の冒頭で主張されています。

たとえば金庫破りをした者、ピストルの引き金を引いて人を殺めた者でも、自分のやった悪事に対して理屈をつけて自身を正当化し、刑務所に入れられててもなお、そんな自分は周りから不当な扱いを受けている可哀想な人だと思いといいます。


人はたとえ自分がどんなに間違っていても、決して自分が悪いとは思いたがらない生き物なのです。


「人を動かす」ためには、相手を非難するよりも相手を理解しようと努めることが重要だとカーネギーはいいます。

 

人を動かすたった一つの秘訣とは

自分や周りから見て明らかに間違った行動をとっている人や、自分の意図や周りの考えと反する行動をとる人を、自分が思いどおりに動かすにはどうすればよいのか。


カーネギーの主張は至ってシンプルです。

 

人を動かすための唯一の方法は、「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」こと。そのためには「相手のほしがっているものを与える」ことである。

 

人がほしがっているものというのは、シンプルに言うと「自己の重要感」なのです。

具体的に言うと、自分が人から重要人物であるとする認められた感覚、に近いでしょう。


違った考え方を持つ人を説得して、何かをさせようと思うのなら、どうすれば相手がそうしたくなる気持ちになれるのか?を考えることが重要なのです。

つまりは相手の立場に立って、自分目線ではなく相手目線に立って説得方法を考えることが近道です。 


人を褒められないのは自分のことしか考えていないから

「こんなやつ褒められるところなどこれっぽちもない!」と心のどこかで思いながら褒めても、そんな安っぽいお世辞では相手から喜ばれることはありません。


なぜ人を褒めることができないのかというと、我々人間はいつだって自分のことで頭がいっぱいだからです。

自分の好きなものには興味をもちますが、それ以外の人や事象にはあまり関心を持っていないことが実は多いのです。

だからこそ、人の長所に気づけず、逆に自分の考えと反することを短所として決めつけ、「褒めるところがない」という言葉で相手を片付けてしまいます。

 

人の長所がわかれば、無理にお世辞を言わなくてもいいように済むし、相手が何らかのミスを犯したときでさえ、短所を詰めるのではなく長所に気づくことができます。


たとえばこんな話があります。

アメリカの富豪・ロックフェラーは、共同出資者の男が買いつけの失敗をして会社に100万ドルの損害を与えた際、一切の小言を言うことなく、「素晴らしい。あれだけ回収できたのは大手柄だ」と褒め称えました。

その男が損失の回収のために最善を尽くしたことを知っていて、すでに事は終わってしまっています。そこで彼を非難することはまったくの無益だと考え、逆にほめることで彼自身の自己重要感を満たしたのです。
 
ロックフェラーのようなことは状況によってはなかなか簡単にできるようなことはではありませんが、

ストレスフルな現代社会だからこそ、多くの人が心に留めておくべき逸話ではないでしょうか。

 

 

次は 「嫌われる勇気」 について紹介します★